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2016年5月11日 (水)

いいかげん将棋の最強人間×最強コンピュータ戦を開催すべきである

ドワンゴ会長の川上氏は「ドキュメント電王戦」で電王戦を開催する意義として、コンピュータ将棋側の意見としながらも「プロ棋士がいったんコンピュータに負けると、人間はコンピュータより進化スピードは遅いから、以降ずっと負けるんですよ。(略)ひょっとしたら現時点でもコンピュータは人間に勝っているかもしれない。ただ、いまであればまだ人間が勝てるかもしれない。その可能性があるうちに戦うべきじゃないか」と言っています。

全く同感です。しかし、結局、現在に至るまで、最強の人間×最強のコンピュータの対決は行われていません。

そうしている間に、201510月には情報処理学会が、コンピュータ将棋の実力は2015年の時点でトッププロ棋士に追い付いているという分析結果を出し、「コンピュータ将棋プロジェクト」の終了を宣言しました(wikipediaのコンピュータ将棋より)。20163月には、囲碁でコンピュータが人間に勝ってしまいます。先崎学氏によると、既にプロ棋士ですらコンピュータに勝っていると考える者はほとんどいなくなったそうです(http://news.nicovideo.jp/watch/nw2146725)。

なんでこんなに先延ばしにしてしまったのでしょうか。まるで莫大な赤字の返済をいつまでも先延ばしにしているどこかの国の財政政策のようです。最強人間×最強ソフトの価値はどこまで下がるのでしょうか。先週の第26回世界コンピュータ将棋選手権の優勝者インタビューでponanza開発者の山本氏は「今でも、羽生さんとは戦いたいと思っています」と言っていましたが、2014年にCrowdfundingでお金を集めてでも対戦したいと言っていた頃より意欲は下がっているように見えました。

これは電王戦でコンピュータ側に不利なレギュレーションを課したドワンゴにまず責任があると思います。ただし、それ以上に、プロ棋士たちの実質的スポンサーである大手新聞社に責任があると考えます。「なんで逃げ回っているんだ。コンピュータの方が強いとしたら、プロ棋士の価値はどこにあるんだ? かりにコンピュータがはっきり強かったとしても、プロなら正々堂々と勝負くらいしろ。もし勝負しないのなら、タイトル戦のスポンサーから降りる!」となぜ言えなかったのでしょうか? チェスでも囲碁でも、最強のコンピュータが最強の人間を越えた時期がほぼはっきりしたのに、どうして日本の将棋だけがいつ越えたか不明になってしまったのでしょうか? ハイテク国家日本のはずなのに、情けないです。

愚痴を言っても過去が変わるわけではないので、もういいかげん、新聞社が合同になって、それ以外のタイトル戦を全て中止してでも、最強人間×最強コンピュータの将棋戦を開催すべきだと考えます。

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